# 002



はじめまして、地球からきました。

私は愛憎の世界から来ました
逃避は運命がからまっているところ
死ぬことは生きるための糧であるところ
与えられたものは聞こえないものの恩恵であるところ
私は橋でわけられた世界から来ました。
そして、その川の流れは化学物質が隠れている。
私が来た世界の空は汚染物質の捨て場である。
そして刑務所だけが唯一の解決策である
世界、貢献は殺人であるところ
そして、少年は声を聞かない
私は王と大統領の世界から来ました
そこは証拠のないのが真実の支配のところ
自由の精神
冷たさは日々とともに古くなっていく
私の来た世界はもうない

私は富と貧困の世界から来た
肥満と飢餓
子供達は他の人が休日の肉を切り分けるときにお腹をすかしているところ
私は銃とナイフがおもちゃのようなところから来た
子供の心への贈り物なのか
みんながあなたがサンタクロースを信じていると思っているところ
しかしあなたが自分自身を信じていないなんて決して思わない。
わたしはあなた自身を愛している

私は秩序と無秩序の世界から来た
国境を渡ることは銃で狙われることを意味するところ
安全なのは夜の狙撃手の目のところ
私は光を当てに来た
我々みんなが先に進めるように
私は世界からやってきた
私の来た世界はもうない

私の来た世界は何百万のマーチがあり様々なドラマーが200の夏を歌うところ
貧困と大多数の世界
ひとつの方向は少数ともっとも優先すること
秘密は共同団体たちと会員であることのみ
年老いたものは孤独に死ぬところ
私が来た世界は壁で引き裂かれたところ
墓は作り続けられる
世界温暖化は暖かくなる
世界の終わりの日は近い
しかし誰一人聞こえない
そこにいる彼らは無知である
ただ何を着るかだけだ
毒があなたの髪の色を変える
そしてオゾン層に穴をあける
私はもう役者にはなりたくない
あなたたちみんなは得点だけを心配している場所
私は世界から来た
私が来た世界はもうない
感想

この歌を聴いて、人間がどれだけ地球を汚しているかを思い直した。他の生命から 比べると種として誕生したのはまだ新しい人類。しかし地球環境にもっとも影響を 与えている種だと思う。太古の昔地球が誕生したとき地球の環境は今とは大きく違 っていた。やがて生命が誕生し、その生命によって地球の環境は今のものになって いった。クロロフィルが酸素を作り、バクテリアが有機物を分解し有機物を再利用 できるようにしている。そしてそのなかで生まれ育った生命たちも地球の環境を一 定に保つように進化してきた。地球には一定の環境を保つ能力がある。それは人間 が体内の状態を維持するのに似ている。地球はその中に含まれる生物をふくめて大 きな生命体であると思う。人間はそのうちのひとつなのだ。  進化の過程で人間は考えることのできる大きな脳を会得した。そのことによって 生存競争に勝ち数を増やした。さらには環境を自分の住みやすい環境にして自然界 とは別の生態系を作り上げた。家畜を飼い、農耕をし、自然を切り開き家やビルを たてた。ただ単に脳を発達させただけで人類は多くを生み、多くを知った。自然か ら学びそれを活用しその進化は急速にスピードをあげて進んでいる。 たくさんのことをしっている人間なのに、人間は同じ種なのに国や国境で地球を分 けている。ただ単にグループをつくっている動物はたくさんいる。そのグループ間 で争いもする。しかし人間の争いは動物間の争いとは大きく異なる。それは戦争で ある。動物同士の争いは相手の生命を奪うことはほとんどない。たとえ奪ったとし てもそのグループを壊滅させることはない。しかし人間同士の争いは生命を奪うこ とである。さらにはそのグループを壊滅させるまでおこなわれる。だから、人間を 一番殺している最大の天敵は他の動物でなく人間になるのだ。 人間は人間を殺すだけに飽きたらずほかの動物たちをも殺そうとしている。自分達 は気づかずに殺そうとしているのだ。それは化石燃料の燃焼によって生じる二酸化 炭素など地球環境の変化によってである。石油の燃焼によって二酸化炭素を放出し 温暖化によって地球の温度が3度上がった。たった3度の変化だが地球環境に与える 影響は大きい。いま明らかな異常気象が続いている。それによって雨が降るところ はたくさん降りすぎ、雨が降りにくいところはまったく降らなくなってしまった。 洪水により植物はながされそこに住んでいた動物たちも死んでしまう。砂漠化によ り植物は枯れ生物はもちろんすめない。人間は他の生命の生きる環境を大規模に奪 っている。 さらに生物が生きていくのにかかせないバリアーであるオゾン層を壊している。無 害といわれたフロンガスの使用によって生物を紫外線から守っているオゾンを破壊 しているのだ。オゾン層は酸素原子が3つつながっただけのものであるがそれが太 陽光のUV2を大幅にカットしているのだ。UV2は生命の根源の遺伝子の変化を起こ す。遺伝子の変化は生命の進化を支えてきたが、急激な変化は個体の癌化を促進し 個体の死をもたらす。 新しく生まれた病原微生物ほど毒性が強い傾向にあるが、若い種である人間は地球 にかなりの毒性がある。このままでは人類は宿主である地球を殺してしまう。そう なる前に地球と共生をはからなくてはならない。人類には幸い考えることができる 大きな脳がある。地球を1つの生命体とたとえるなら、人間に与えられた宿命は地 球の脳になって地球として暮らしていくことだと思う。